みなさんは、「技を盗む」という言葉をご存じですか?すぐれた技術や成績を残している人やその人のやり方・考え方を観察して、その良い所を発見し、それを取り入れて、自分の技術を向上させることです。
システムトレードの世界でも、すばらしい結果をあげている方法がたくさんあります。今回は、すばらしい結果を出しているトレード方法だけど、トレード条件が公開されてない方法から、その「盗み方」を考えてみましょう。
その前に、一つだけ言っておきますが、トレード条件が公開されていないのですから、その作成者が考案したトレード条件と、まったく違うトレード条件ができあがるかもしれません。また、結果も、オリジナルと多少変わってくるでしょう。
今回、参考にさせていただくトレード方法は、皆さんご存じと思いますが、
先端システムトレード研究室というHPで銘柄が公開されている「グランビルもどき」という方法です。
(同HP管理人のトミーさんに参考にする事をこころよく、承諾頂きました。トミーさん、ありがとうございます。)
このトレードの詳しい結果につきましては、こちら(グランビルもどき)で、確認できますが、
<<グランビルもどきの検証結果>>
トレード数 |
勝率 |
平均利益 |
平均期間 |
4812回 |
76.73% |
16,613円 |
7.31日 |
(1990〜2008/12/31)
1トレード100万円
という、ものすごい勝率と、長期間の検証でも落ち込みのない安定した成績をあげている本当にすばらしい手法です。
同HPで、毎日、その対象銘柄を公開されていますので、気に入った方は、是非ご利用下さい。
2.相手を徹底的に、観察しよう!
では、「技を盗む」を開始しましょう。
まず、同HP内で、「売り」の条件は、『2%の利益確定』または『購入日よりカレンダーで14日経過』と公開されていますので、それを使います。
問題は、「買い」の条件です。
これを盗みましょう!
盗む秘訣は、「相手を徹底的に観察すること」です。
じゃあ、何を観察するの?
それは株価のチャート図です。それも、その銘柄が、リストアップされた日のチャートです。
システムトレードとは、株価の動きが、ある条件になった時に、株価が上がる(下がる)と判断し、トレードをスタートさせるわけですから、リストアップされた日のチャートには、共通する形・条件が現れているはずです。
それを、徹底的に観察し、見つけ出すのです。
早速、同HPから、4銘柄、選んでみます。以下のようになりました。
銘柄@
2009/11/19 7241
銘柄A 2009/11/18 4288
銘柄B 2009/11/17
5912
銘柄C 2009/11/12 7220
さて、ここで、銘柄選びのポイントですが、
@結果が「勝ち」のものを選ぶ
→失敗例は、盗まなくて良いです。
A出来る限り、市場の良い時・悪い時の両方の場合のデータを集める
→安定したシステムを作りたいですから(今回の例は、手近ですませてますが・・・)
Bなるべくたくさんの銘柄を見る
→その方が、精度があがります。
また、参考ですが、上のチャート(オメガチャート利用)は、
右端が、リストアップされた日、
赤線:5日平均、ピンク線:25日平均、青線:75日平均
白点線:ボリンジャーバンド
を、表示しています。
では、皆さん、考えてみて下さい。
上の4つは、「
グランビルもどき」というすばらしいトレード方法が、買い条件を出した時の株価チャートです。
つまり
、「この形になった時には、70%以上の勝率で勝つ可能性がある」ということです。
みなさんも、一緒に、この4つのチャートを見比べ、その中に共通するもの(形・条件)を、探し出してみて下さい。
あっ、その前に、ヒント(着眼点)を出しましょう!
リストアップされたのは、各チャートとも、一番右端の日ですから、目の付け所は
・一番右端の日の状態がどうなっているのか?
・右端を含めてその数日前からの株価がどう変化しているのか?
・移動平均は?
といったところです。
Hiroの探し出した条件は、次ページで・・・・。
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